寄付金の使途について

2017年、慶應義塾体育会競走部は創部100周年を迎えました。古くは1936年のベルリン五輪の棒高跳で銅メダルを獲得した大江季雄選手、800m元日本記録保持者でロンドン五輪に出場した横田真人選手、リオデジャネイロ五輪の4×100mリレーで銀メダルを獲得し、東京五輪でも日本選手団の主将を努めた100m日本記録保持者の山縣亮太選手、東京・リオデジャネイロ・ロンドンのパラリンピックに3大会連続で出場している高桑早生選手、東京五輪に出場し、2018年のアジア競技大会200mで金メダルを獲得した小池祐貴選手など、競走部は日本を代表する選手を数多く輩出しています。

箱根駅伝については、1920年の第1回大会に出場した4校のうちの1校であり、出場30回、総合優勝1回という輝かしい伝統があります。1994年の第70回大会を最後に近年は予選会を突破できずにいますが、創部100周年を機に再び本格的な強化を開始しました。

日本体育大学や日清食品グループで選手および指導者として活躍した保科光作コーチの招聘、慶應義塾大学SFC研究所におけるランニングデザイン・ラボの設立、慶應義塾大学スポーツ医学研究センターとの連携などが奏功して、箱根駅伝プロジェクトの初年度より、根岸祐太選手が関東学生連合チームの一員として復路8区を走りました。また、第96回箱根駅伝では関東学生連合チームに司代隼が選出、第97回箱根駅伝では杉浦慧が関東学生連合チームの主将として往路5区に出走、チームとしては2021年に関東上位20校のみが出場できる全日本大学駅伝 関東選考会に21年ぶりに出場を果たすなど着実に力をつけております。

また、慶應箱根駅伝プロジェクトの立ち上げに呼応して、多くの高校生や中学生が、「慶應のユニフォームを着て箱根路を走りたい」という熱い思いを胸に抱いて慶應義塾の入学試験を突破し、競走部の門を叩いてくれました。

慶應義塾の創立者である福澤諭吉は、智徳とともに気品を重視して、社会のリーダーたる人材の育成を志しました。私たちは学業だけではなく、またスポーツだけでもなく、文武両道という学生スポーツのあり方を希求しながら箱根駅伝本選への復帰を目指して参ります。

慶應箱根駅伝ラッフル2020-2021の寄付金は、皆様からの温かいご支援により総額1,681,000円に達しました。慶應箱根駅伝プロジェクトに対しまして深いご理解とご協力を賜り、厚く御礼申し上げます。皆様から頂戴したご寄付は、ラッフル開始時に想定した使途に沿って、下記の通りに活用させていただいております。

①強化支援(選手勧誘活動費、アドバイザー費、用具費、選手データ購入費等)1,375,832円
②体調管理・ケガ予防支援(治療費、トレーナー費等)  101,050円
③その他(ウェブサイト運営管理費、事務経費等) 655,317円

※上記の支出は、2020年度のラッフル寄付金収入に加えて、前年度からの繰越金3,401円とその他寄付金1,547,000円も原資としています。なお、残額の1,139,820円につきましては次年度への繰越金とさせて頂きますが、2019年度より慶應陸上競技倶楽部からの借入金が870,002円あります。ご不明な点等がございましたら、慶應箱根駅伝プロジェクト事務局(hakone-pj@keio-tf.org)までご連絡ください。